うちどくにおすすめの絵本を紹介します(2020年2月号)
毎月23日は取手市子ども読書の日。家族でうちどくしませんか?
今号は、うちどくえほんコーナーで集計した貸出回数ランキングをご紹介します。集めた絵本のテーマは「表情がいい絵本」。12月発行のうちどくチラシで特集した9冊です。 (対象期間:12~2月上旬、対象館:取手図書館)
約2ヶ月間・貸出回数272回のうち、「表情がいい絵本」の第1位は… 『どろんここぶた』でした!
★1位 『どろんここぶた』<レベル2>
アーノルド・ローベル/作 岸田 衿子/訳 文化出版局
●どんなお話?
やわらかいどろの中に沈んでいくのが大好きなこぶたのお話です。ある日、こぶたは怒って家出します。なぜって、飼い主のおばさんが、掃除中にどろを片付けてしまったから。とことこ、どんどんかけていき、やっと見つけたやわらかいどろ。沈んでいくと…なんだか変です。動けません。こぶたはセメントづけになってしまったのです!こぶたは困り顔で…。
こぶたのかわいい表情(特に、怒り顔がかわいい!)と、飼い主のおじさんとおばさんがこぶたを愛する姿に心があたたかくなる絵本です。
●誰が描いたの?
著者は、アーノルド・ローベル。かえるくんとがまくんの人気シリーズ『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』でお馴染みです。先日、このシリーズを「やっとみつけた!」と、にこにこ顔で借りてくれた男の子がいました。教科書で知って以来、ずっと気になっていたそうです。そんな、ロングセラーを持つ作者の絵本なので、『どろんここぶた』も手に取られやすかったのかもしれませんね。
続いて、2位以下をご紹介します。
★2位 『やましたくんはしゃべらない』<レベル2>
山下 賢二/作 中田 いくみ/絵 岩崎書店
しゃべらない男の子のお話。卒業式で…(京都の書店長さんの実話)
★3位 『ほしをさがしに』<レベル1>
しもかわら ゆみ/作・絵 講談社
ぽこっ、と現れる顔がかわいい!
★4位『おとなしいめんどり』<レベル1>
ポール・ガルドン/作 谷川 俊太郎/訳 童話館出版
めんどりのどんでん返しがたまらない!
★4位『おばけのバーバパパ』<レベル1>
アネット・チゾン/さく タラス=テイラー/さく やました はるお/やく 偕成社
バーバパパはどんな形にでもなれる!
★4位『トラのじゅうたんになりたかったトラ』<レベル2>
ジェラルド・ローズ/文・絵 ふしみ みさを/訳 岩波書店
泣いて、笑って、おどかして。トラの顔、変わる変わる!
★7位『エマおばあちゃん、山をいく』<レベル3>
ジェニファー・サームズ/作 まつむら ゆりこ/訳 廣済堂あかつき
「やってみたかっただけだよ」エマは67歳。実話です。
★8位『おとうさんとぼく』<レベル3>
e.o.プラウエン/作 岩波書店
ゆかいなおとうさんと名コンビ!(まんがだよ~ たっぷり134篇!)
★9位『はなのすきなうし』<レベル3>
マンロー・リーフ/おはなし ロバート・ローソン/え 光吉 夏弥/やく 岩波書店
ひとり、好きなようにしていたら、ハチにさされて…!
「どんな本が借りられているのかな?」ということで今回の貸出回数ランキングを出してみましたが、下位の絵本もおすすめですよ。慣れていない人は、レベル1から。絵本は子どもの物…と思っている人には、レベル3がおすすめです!個人的なイチオシは『おとうさんとぼく』。クスクス笑えるマンガです。
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