うちどくにおすすめの絵本を紹介します(2021年12月)
今日23日は取手市子ども読書の日です。家族でうちどくしませんか?
【今月の絵本】
今月は「おしえて!」から「だいくとおにろく」を紹介します。
▼「だいくとおにろく」松居 直/再話 赤羽 末吉/画 福音館書店
なんど橋をかけてもすぐに流されてしまう川に、橋をかけるよう依頼された大工の前に鬼が現れて、目玉と引き換えに橋をかけてやろうと持ち掛けます。大工がいいかげんな返事をすると、2日後にはりっぱな橋ができあがっており、鬼は目玉をよこせとせまります。困ってしまった大工に鬼は「おれのなまえをあてればゆるしてやってもええぞ」と言いますが……。
大工は鬼の名前を当てることができるのでしょうか、それとも鬼に目玉をとられてしまうのでしょうか。
【似てる?名前当ての物語】
『ルンペルシュティルツヒェン』
『トム・ティット・トット』
ルンペルシュティルツヒェンはグリム童話,トム・ティット・トットはイギリスの昔話です。
どちらのおはなしも無理難題を解決するためにこびとや子鬼の力を借りますが,こびと(小鬼)は力を貸す代わりに主人公の大切なものを要求します。こびとの要求を断るにはこびとの名前を当てなければいけなくて……。
日本・ドイツ・イギリスとまったく違う国であっても共通点がある物語が語り継がれているのは,とても面白いことですね。他にも共通点のある物語が世界中にたくさんあるかもしれません。
【ルンペルシュティルツヒェンが収録されている本】
▼『グリム童話全集 子どもと家庭のむかし話』
グリム兄弟/[著]編 シャルロット・デマトーン/絵 橋本 孝/訳 天沼 春樹/訳 西村書店
▼『ルンペルシュティルツヒェン』
グリム童話 グリム/[原作] グリム/[原作] おぼ まこと/絵 鈴木出版
【トム・ティット・トットが収録されている本】
▼『イギリスとアイルランドの昔話』石井 桃子/編・訳 J.D.バトン/画
▼『頭のいい子を育てるおはなし366 1日1話3分で読める』 主婦の友社/編
■「うちどく絵本リスト」もご覧ください。63冊の絵本をテーマ別にご紹介しています。
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■「よもっと」は幼児向けのうちどくおすすめ絵本通信です。2カ月ごとに発行しています。
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